文楽・超入門(1)
- 文楽 浄瑠璃
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先日、学生さんから、このブログの
文楽の話はわからない
というコメントをいただきました。
たしかに、文楽歴20年、なんていう人や最近見始めた人でも「はまっている」人など詳しい方がたくさん来られますから、話が込み入ってくるのも無理ないところです。
しかし、学生さんが読んでくれると知ったからには、彼女たちにもなんとかその一端だけでも紹介したいと
教員の本能
がむずむず動き出しました。
で、もう誰にでもわかる文楽の話というのをこれから断続的に書いていこうと思います。
最近はやりの「超入門」です。
詳しい方! ごめんなさい!
↑応援よろしく!
源氏と平家の合戦を描いた
平家物語
は琵琶を伴奏楽器として「平曲(へいきょく)」という形で語られました。
平曲には「口説(くどき)」「素声(しらこえ)」のように状況説明や会話を節をつけずに語る方法もありますが、時には「拾(ひろい)」という合戦の場を勇壮に語る方法、「三重」「走り三重」などのように高音を使って場面を表現する方法などさまざまな工夫が凝らされました。
そういった語りの工夫が積み重ねられて、日本の
語り芸
は、さまざまな節(ふし)あるいは流儀を生むようになって行きます。
さて、「浄瑠璃姫十二段草子」(名前は読み流してください)という悲しい物語があって、それを語る節を「浄瑠璃」というようになりました。
この浄瑠璃が今日伝わる
義太夫 清元 常磐津
などの元祖のようなものです。
早くもわかりにくい話になってきたかもしれません。
要するに、日本の伝統的な語り芸の歴史の中に「浄瑠璃姫」のお話を描いた「浄瑠璃節」というものがあって、そこからさまざまな節が派生して行ったという感じです。
この中で、現在文楽で使われている語りが
義太夫(節) (ぎだゆう・ぎだゆうぶし)
なのです。
- [2008/10/24 00:00]
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コメント
ぱちぱち(拍手の音)
基礎的な部分をすっとばしてディープ
な世界に足を踏み入れてしまっている
感のある私にとって、待望のシリーズ
です。楽しみに拝見いたしますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
♪やなぎさん
「ぱちぱちぱち」とやなぎさんの怒りの炎が燃えているのかとドキッとしました(笑)。
よろしかったらお付き合い&フォローして下さい。
何やら私のコメントのことですね。
まさか新企画が誕生するなんて!!
実際に1度解説つきで見てみたいですね。
♪Mンさん
そうなんですよ。あなたのコメントがきっかけで思いつきました。
難しい作品はともかく、短くて簡単なものを一度見に行くといいと思いますよ。来年はあなたの所属する学部の学生さんを誘って一緒に行きましょう!
そのために、他の学生さんにもこのブログを勧めてくださいね(笑)。
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