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狂言風オペラ(9) 

ただ、2月28日の稽古では気になることがありました。藤田六郎兵衛さんが入院されて、この日の稽古にはいらっしゃらないとのことでした。
その連絡をくださった方のお話がどうも奥歯にものの挟まったような感じで、余計に気になりました。
しかし、稽古自体は順調で、みなさん次第に打ち解けて、和気藹々とした空気も漂ってきました。
次は3月に合奏団も加わっての稽古です。
本番を間近に控えた3月16日と17日にやはり大槻能楽堂で稽古。このときは六郎兵衛さんは来られました。お見受けした感じではそんなに体調がお悪いようには見えなかったのですが、このときにはすでに

    余命宣告

を受けていらしたようでした。
あとで伺った話では、「この芝居に賭ける」とおっしゃっていらしたそうです。
16、17日の稽古にも河野陽炎さんがきてくださいました。
木管を中心としたクラングアートアンサンブルのみなさんも来られ、慣れない能舞台に上がって演奏されました。とても気さくな人たちで、挨拶するとニッコリしてくださいました。
みなさん、セリフは完全に入り、人形も本番で使う

    フォルスタフ

の首。赤松禎友さんは面もつけられ、まったく、本番さながらで、私は(おそらく河野さんも)かなり興奮しました。最後に私がお願いしたことも取り入れていただき、赤松禎友さんが私の作った和歌を詠んでくださる場面は特にしびれました。赤松さんには、クラシック音楽に合わせて舞っていただくお願いをしたのですが、河野さんも違和感はないと見てくださったようでした。
呂太夫さんはこういう役はお手の物、友之助さんはかつてギターやコントラバスを演奏されたこともあるだけにクラシック音楽には詳しく、適役だったと思います。勘十郎さん(左・簑紫郎、足・勘介)さんの動きもいつもながら無類です。
茂山あきらさんはひょうきんで、野村又三郎さんは笑いのセンスに優れ、茂山茂さんはきちんとした華のあるスタイル、山本善之さんも誠実に明るく演じてくださいました。
稽古のあと、企画会社の社長さん(1月に急逝されました)の奥様が挨拶され、そのあと泣いていらっしゃいました。
いよいよ本番は2日後、3月19日に迫りました。

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狂言風オペラ(8) 

本格的な稽古が始まりました。
台本はかなり多く私の書いたものを使っていただいています。登場人物については、私のアイデアでは殿様が

    在原平平、

奥方は橘の上、フィガロは家路、スザンナは梅が枝、ケルビーノは光丸、バルバリーナはお春としていたのですが、殿様以外は却下されました(涙)。
私はどうしても平安時代風にしたくなるのですが、大槻文蔵さんや藤田六郎兵衛さんのお考えがあったのだと思います。
2月28日の夕方。
以前から別の用があって一度お会いしたいと思っていたライターの河野陽炎さんと、ちょうどいい機会だからいらっしゃいませんか、とお伺いしたら、行きます、とのこと。
せっかくなので、早めにお約束して、

    大阪歴史博物館

に行って、いくらか見学。名越昭司さんの鬘の展示もあって楽しかったです。
さて、時間がきましたので稽古場の大槻能楽堂へ。
まだみなさんセリフは入っていませんので、本を見ながら少しずつ作り上げていく、という感じです。
衣装もまだお召しにならず、赤松禎友さんは面もつけていらっしゃいません。
人形はツメで、動きをつけながら確認していくような稽古でした。
ひとつの芝居が出来上がっていくプロセスを拝見するのはなかなか楽しいものでした。

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狂言風オペラ(7) 

この記事以降は今回、新たに書きおろすものです。
★★★★

2018年1月初め、寒さが極めて厳しいころでした。この上演をプロデュースしてこられた企画会社の社長さんが急逝されました。10月にお会いしたときはとてもお元気そうでしたのに。
その結果、この催しは中止になるかもしれない、という話もあったようです。いわば

    扇の要

を失ったようなものでしたから。
しかし、奥様が遺志を継がれて何とか実現しようという話になり、いよいよ稽古に入ることになりました。
2018年1月28日の夕刻。

    大槻能楽堂

まで来てくれ、と言われました。
初めて出演者が顔を合わせる日でした。
早めに着いた私よりさらに早く山本善之さん(狂言)がいらっしゃり、豊竹呂太夫さん、桐竹勘十郎さん、茂山あきらさんらが続々到着。その合間には大槻文蔵さんもおいでになりましたので、ご挨拶しました。
名古屋から少し遅れて藤田六郎兵衛さん、野村又三郎さんがいらっしゃって打ち合わせ。
そのあと、実際に能舞台に上がって、立ち位置などをチェック。
いよいよ始まります。

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狂言風オペラ(6) 

以下の記事は2017年12月に書いたものです。
★★★★

私の書いたものはやはり浄瑠璃に偏りがあると判断されて、本来の脚本担当の藤田六郎兵衛さんのお手を煩わせて書き換えられることになりました。
やはり所詮素人のすることで、六郎兵衛さんにはご迷惑をおかけしてしまいました。もちろん、私のアイデアもかなり入れてくださっていますので、それはほんとうにありがたいことだと思っています。
ただ、かえってわたしが引き受けたことがあだになったのであれば、と、

    忸怩たる思い

がありました。
名前などどうでもいいのですが、もし私の名前を出していただけるなら、六郎兵衛さんとの

    共同脚本

という形にしてもらいたい、と思っていました。
しかし、それは叶わず、私は「作」ということで名前が出ることになりました。
これについては今なおスッキリしないのですが、無名の私があまり出ないほうがいいのかな、とも思い直しました。
ともかくも、台本の完成は六郎兵衛さんに委ねることになったのですが・・・。

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     赤 


     ピンク 

2018年12月文楽東京公演初日 

今日から文楽東京公演が始まります
文楽公演は開演が
午後2時開演(終演 午後5時36分予定)
午後5時開演(終演 午後8時36分予定)
の2種類あります。
演目は

鎌倉三代記(局使者、米洗い、三浦之助母別れ、高綱物語)
伊達娘恋緋鹿子(八百屋内、火の見櫓)

だそうです。
一方、文楽鑑賞教室は、「社会人のための」「外国人のための」を含めると、

午前11時開演(終演 午後1時22分予定)
午後2時開演(終演 午後4時22分予定)
午後7時開演(終演 午後9時22分予定)

の3種類。
演目は

団子売(「外国人のための」は上演ナシ)
解説 文楽の魅力
菅原伝授手習鑑(寺入り、寺子屋)

です。
18日までの短い期間です。
いつも思うのですが、解説に後半の演目の紹介は要らないでしょうか?
若手のみなさんの爆笑体験コーナーが終わるとあとは熟睡、というのはいかがなものかと。

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